ここ数ヶ月、ちょっとx68000関係のレトロマシンファンが色めき立っている。そう、x68000のmini版、X68000 Zが21世紀も22年になったこの時期にZUIKIから製品化の発表があったからだ。
ここ数日で、昔のX68000ユーザーの有志がtwitterのコミュニティを立ち上げていたので、こちらに参加し、これから出るX68000のリバイバル版を暖かく見守ろうという感じになっている。

昔の話をしようか。
1986年10月、それは発表された。
1986年10月2日から開催されていたエレクトロニクスショー(通称エレショー)今のCEATECだが、シャープから、まさかのモトローラの68000を搭載した超弩級のホビーパソコン、X68000が参考出品された。そう、シャープから。
当時、そのイベントのレポート記事を書いていたのは、あの祝一平氏である。
自分は、当時入っていたMZユーザーの有志で発行していたコピー誌を購読していたのだが、その会報に入っていた1枚のX68000のフライヤーにときめいたものだった。「夢を超えた」こういうキャッチフレーズこれが最高に期待をさせてくれる代物であった。
今思えば、1986年、日本ではまだホビーユースのマシンはパソコン御三家(シャープ、富士通、日本電気)や、ナショナル、パナソニック、ソニー、日立、東芝、三洋、カシオのMSX陣営が群雄割拠し、覇権を争っていた頃。この秋頃に日本電気がPC88SRシリーズがリリースされて、一気にホビーパソコンの覇権を広げる絶妙のタイミング。で、ほとんどのマシンが8ビット、ザイログのZ80やインテルの8080か、モトローラの6809を使っていた頃。8ビット全盛時代だったねぇ。
PC98シリーズは、エロゲの標準機となったVMが1985年に出た頃かな?ホビー機にはまだまだ遠かったころ。
まあ、言ってしまえばシャープがアーケードゲーム機のスペックでパソコンを作った!ってところだね。雑誌の記事で雑に言われたのが「ファミコンの36倍高いゲーム機」っていうのがあったが、まあそれはそのデビューでデモされた、当時ゲームセンターで稼働中だった「グラディウス」のデモが実にアーケード品質というのが伝えられたのだから、そう言いたくもなるよね。
設計は当時すでにアメリカでリリースされていたMacintoshのFinderを意識したVS(ビジュアルシェル)。OSはハドソンが開発したMSDOSっぽいHuman68kというDOSで動いていた。作りは結構素直な作りなので、自分でソフトを作るのも比較的楽だった。全くの新しいプラットフォームなので、互換性の制約はないし、メモリは当時のマシンではあたりまえのメモリバンク切り替えしなくてもいいフラットに使えるメモリ空間、グラフィック性能も当時の破格の65536色フルカラー。音声出力も、ADPCM、FM音源8音同時発声と当時にしては最高峰。フルセットで50万円という価格でも、やっぱり結構な人気だった。
自分も本体は中古をショップのオークションで買ったのだが、モニタまで間に合わずに、バイトでためた金でCZ-600Dをハドソンで買ったっけな・・・。もちろん今でも持ってるよ。これ、デジタルRGBを持っているので欧州仕様のMZ-800でも使えるし。
・・・・おっと、止まらなくなりそうなので、とりあえず今日はこの辺りで。
これを書いている時に見つけたのだが、昔のOh!MZとOh!Xが、まさか、PDFで読めるとは!!
恐るべしinternetArchive!!
マシンルームからx68000EXPERT HDを発掘!ただし、確かHDは抜かれてたよーな。
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